今年もあとわずか、皆様年の瀬を忙しくしておられると思いますが、今日は先月放送されたNHKスペシャル「食の起源ごはん」について、お問い合わせもあり、当協会の見解をお伝えしたいと思います。
長期間にわたって糖質の摂取量を大幅に減らすと、心臓病による死亡率が50%近くも増加するとの報告もある。さらに、ガンによる死亡率の増加や脳こうそくへの影響も指摘されている。長期間の極端な低糖質ダイエットには十分な注意が必要なのだ。
の下りですが、糖質オフスタイル協会では、糖質をオフにする代わりに食物繊維や植物性タンパク質を摂るようにお話しています。これは、極端な糖質制限の場合についての内容で、問題は、基本的な知識がないと糖質を減らした隙間にトンデモない偏ったモノを摂って逆に健康を害するということです。
プリボテラ菌は健康に重要な役割を果たす腸内細菌として注目されている。
の下りですが、こちらの腸内細菌の調査に当協会の生徒さん10人の方が協力しております。糖質オフをやっていても、特に少ないと言う報告はありませんでした。
また、プレボデラ菌は多すぎるとリウマチの原因になるという説もあります。
「最も死亡率が低い糖質の摂取量」はというと、全カロリーの50~55%と判明したのだ。
の下り、、私の例で言うと、必要カロリーが1200kcalでこれの50%の600kcalを糖質で摂ると150gです。今、皆さんに提案しているのが1 日130gですから少し、多めですね〜!でも、厳密に130g以内にしない限り、このくらいは許容量で摂っているかと思われます。
ご自分の1日標準エネルギーは、以下の様に割り出して下さい。(こちらは、年齢を加味していないので、おおよその目安です)
標準体重=身長(メートル)×身長(メートル)×22 kg
1日指示エネルギー(軽労働)=標準体重×25 キロカロリー
それだけの糖質をご飯で摂るとすれば、大人は毎食お茶わん1杯程度が適量。これが、進化の末に見えてきた、現代に生きる私たちの「理想の食」の形のようだ。
の下り、毎食ごはん1杯摂ると言うのも、私の場合ですと150gですから、これだけで55g×3=165gになり他のおかずの糖質や調味料、間食が加算されると50%の糖質量を超えてしまいます。
一日の食生活で摂取している糖質量は、調査によると、基準値(男性250g/女性200g)に対し、実際に摂取している糖質の総量の平均は男性309gで、角砂糖約15個分が過剰であることがわかった。女性は332gで、角砂糖約33個分を余分に摂取している。と言うデーターもあります。
糖尿病で入院でもしていない限りは、誰も正確な糖質量など把握できませんので、日常生活でのやはり糖質低めの目標数値設定は大事ではないでしょうか?
(社)糖質オフスタイル協会では、糖質を控えめにする代わりに、「何を摂ったらいいか?」をお伝えしています。間違った糖質制限は問題ですが、あまりに結論が単純に米食え!的なので、お米をもっと食べて欲しい思惑さえ感じられて、少し偏った内容構成になっているように思われてなりません。